真珠湾奇襲は卑怯だったのか?
■真珠湾奇襲攻撃は卑怯なのか
太平洋戦争では、日本が真珠湾へ奇襲攻撃したことで、開戦しました。
アメリカ側は、宣戦布告なく真珠湾を攻撃したのは卑怯だと、現代でもそういった声があります。
確かに、日本側の手違いで、宣戦布告直後に真珠湾を奇襲する予定だったはずが、宣戦布告が遅れ、先に真珠湾奇襲をしてしまったのは事実のようです。
しかし、そうだったとしても、戦争である以上、敵の虚を突くのは当たり前であり、この攻撃はさほど卑怯とは言えないのではないかと思います。
そもそも、宣戦布告してから奇襲攻撃しても、それは奇襲にはならず、敵の防御態勢が整ってしまえば、奇襲攻撃は失敗してしまいます。
宣戦布告などは、大義名分にもならず、戦国時代などでも、宣戦布告をしてから戦争をするというケースの方が少なかったはずです。
紀元前200年頃の中国では、劉邦と項羽が和睦を結んだにも関わらず、その直後に劉邦が項羽に奇襲攻撃をしかけて勝利を収め、その結果天下統一を成し遂げています。
宣戦布告は、一種の礼儀であり、戦争時に礼儀を保つべきなのかどうかは疑問と言わざるを得ません。
アメリカがこれを責め続けるのは、日本に対する核攻撃を正当化したいからに過ぎません。
軍事施設に核爆弾を使うのはまだしも、明らかに民間人を狙った攻撃であり、こちらの方が数百倍卑怯と言えます。
民間人は、直接的には戦争とは関係ないわけであり、何十万人もの民間人を虐殺したのは、卑劣極まりないと言えます。
にも関わらず、これはあまり批難されずに、真珠湾の奇襲の方ばかりが批難されてしまうのは、「勝てば官軍負ければ賊軍」ということです。
戦争は勝たなければ意味がありません。
負けてしまえば、勝った国の言いなりになるしかなく、このような状況になっています。
日本にとっては、この太平洋戦争が最後の戦争であり、それまで勝ち続けていた日本が最後に負けてしまい、敗戦国として現在に至っています。
これによって、アメリカの言いなりになる日本ができあがってしまったわけであり、今後のこの日本がアメリカに従い続けているという状況が、戦争の波に飲まれた時に、悪い方にいかないか非常に懸念されることでもあります。
我々日本人は、アメリカに頼ることなく、強かった日本人のご先祖様を忘れないようにする必要があるのかと思います。