戦国時代の裏切りは当たり前だった?

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※この記事は過去の記事からの再掲載となります。

 

■戦国時代の裏切り

裏切り者というと、イメージが悪いですが、戦国時代では他の大名や豪族に寝返ることは普通のことでした。

日本人は忠誠心が高く、裏切り者を許さないというのが、戦国武将だというイメージだという人が多いと思いますが、忠誠心が高かったのは、江戸時代になってからの話です。

それまでは、寝返りというのは日常茶飯事的にありました。

と言いますのも、戦国時代の武士たちも、ビジネスのようなもので、俸禄がもらえないとか、国が滅ぼされそうだと判断すれば、他の大名や豪族に、すぐに鞍替えしていたのです。
現代で言えば、会社の給料が低いとか、会社が潰れそうだから、別の会社に転職するのと同じ感覚です。

もちろん、全ての武士がそうというわけではなく、中には忠義を尽くして、国が滅びそうになっても、今の大名と運命を共にするという武士も多くいたことは事実です。
しかし、それはよほど仲が良いとか、俸禄などで恩があるなどの場合のみで、特にそういったものがなければ、割と簡単に寝返っていたのです。

大名や豪族に従う武士としては、自分の命も危険にさらされるわけですから、忠誠心うんぬんの前に、この人についていって大丈夫なのかを判断することは当然と言えます。

日本人は忠誠心が強いというイメージになったのは、江戸時代に入ってからで、歴代の徳川将軍は、大名に謀反を起こされたくないので、あの手この手で大名たちの忠誠心を植え付けてきたのです。

参勤交代も、大名にお金を使わせて、軍事費を削ぐために生まれたものです。
その参勤交代も、大名たちは律儀に従っていたので、忠誠心が高いと思われてきたのでしょう。

そういった様々な政策から、武士たちの江戸幕府に対する忠誠心を植え付け、そういったことが、日本の武士は忠誠心が高かったというイメージになったものと思われます。
 



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