一生懸命は正しい日本語?
■一生懸命とは何か
最近よく耳にする「一生(いっしょう)懸命」ですが、元々は「一所(いっしょ)懸命」という言葉からの派生語です。
「一所懸命」という言葉は、戦国時代などで一つの場所を命がけで守るというところから、一つの所に命を懸けるということで、「一所懸命」という言葉ができました。
この「一所懸命」を「一生懸命」と勘違いする人が多く、また、一つの場所に命を懸けるのではなく、仕事やスポーツなどを頑張っているという意味で、意図的に「一生懸命」という言葉を使っているという人も多くいらっしゃるようで、「一生懸命」という言葉も現在ではよく使われる言葉となりました。
ただ、「一生懸命」という言葉も、命を懸けるという単語がある以上、あまり軽々しく使って良いものではないとは思うのですが、近年は単に頑張るという意味で使う人も多いように見受けられます。
言葉は時代と共に変化するもので、気軽に「一生懸命」という言葉が使われるようになってきておりますが、本来の意味はよく覚えておくようにすると良いと思います。