新型コロナウイルスについて26
前回に続き、新型コロナウイルスについて新情報なども含めて考察してみたいと思います。
■なぜ海外ウイルスが日本にすぐに上陸するのか
海外で発生した変異ウイルスが簡単に日本に上陸するのはなぜか、という疑問がネットなどでもよく聞かれます。
確かに、入国制限をしている上、やむを得ず入国する人にも検査や2週間の隔離措置などを取るのに、海外から簡単に変異ウイルスが持ち込まれるのはおかしいとは思います。
政府は無症状感染者が運んでいるという説明なのかもしれませんが、2週間の隔離措置を取っているなら、無症状感染者であってもウイルスを運び入れることはないはずです。
大きな要因としては、上で書いた水際対策がきちんを行われていない可能性があるということが挙げられるかと思います。
2週間の隔離措置とは言っても、厳密に監禁するわけではなく、ホテルなどに泊まらせるか、帰国者は自宅で外出をしないでくれと要請する程度ですし、入国制限があるとは言っても、仕事をする人たちは簡単に通しているので、往来は少なくはないということもあるかと思います。
なので、日本は水際対策がしっかりできているとは言えない状況と言えるでしょう。
また、それ以外の要因として、物流によってウイルスが運ばれているという可能性もあるかもしれません。
コロナの場合、指から感染する可能性が0.1%未満という研究結果が出ているので、海外から入ってくる輸入品でも、接触感染という可能性はないと思いますが、輸入品にウイルスが付着して、間接的に運ばれている可能性があるということです。
以前の記事で、コロナウイルスは風邪ウイルスと同様、もはやその辺に何千兆ものウイルスが散らばっており、免疫力が低下した人からウイルスを吸い込んだ時に発症しているのではないかと書きました。
輸入品に付着したウイルスが空気中に散らばり、それを間接的に吸い込むことで感染が起きるという可能性も低くはないということです。
輸入品と言っても、個人的な輸入品だけでなく、大量に輸入しているものも多いので、そういったものからウイルスが空気中にばらまかれてしまうということもあり得ない話ではないかと思います。
日本も多くの国からの輸入品に頼っているのが現状ですので、いくら入国制限を厳しくして、仮に往来を0にしたとしても、海外からの輸入品経由でウイルスが侵入してくることは十分にあり得るのかと思います。
■RSウイルス
今年は幼児にRSウイルスが流行っているとのことです。
RSウイルスというのは、通常2歳くらいでほぼ100%の幼児が感染し、その後は抗体ができるため、実害はあまりないウイルスのようです。
症状としては、風邪のように鼻水や咳が少し出る程度で、通常の免疫機能がある幼児であれば、ごく軽症で済むウイルスのようです。
しかし、今年はRSウイルスによって、少し重い症状を発症してしまう幼児が多いというニュースがありました。
新型コロナウイルスの影響があると推測されますが、どのように関わっているのかを考えてみたいと思います。
昨年のコロナによる自粛要請により、保育園なども休園になったところが多いかと思われます。
これのせいで、本来ここで感染して抗体ができるはずだった幼児が感染せず、今年になって保育園を再開し、RSウイルスの感染も広まったと考えられます。
2歳であれば、免疫力が高いためにほぼ無症状で済むところ、3歳になってRSウイルスに感染すると、少し病状が悪化するのかもしれません。
おたふく風邪などは大人になってかかると重症化するように、歳を取って免疫力が低下した後にかかると重症化する病気も多いのです。
また、自粛をしたせいで、幼児の免疫機能が低下したという要因もあるかと思われます。
現在、若者の新型コロナウイルスの感染増加が問題になっていますが、原因として、食の欧米化の他、政府の外出自粛要請により、免疫力が低下しているという要因も大きいかと思われます。
外出を規制してしまうと、太陽光を浴びる機会が減ることによって、体内でビタミンDを生成できず、免疫力が低下します。
さらに、ストレスや運動不足によっても免疫力が低下しますので、外出規制をすることで、免疫機能が弱まるということです。
幼児にもこれが当てはまると考えられ、免疫力が低下したところでRSウイルスに感染してしまうと、少し症状が重くなっている可能性があります。
これらの要因により、今年はRSウイルスによる被害が増えているのかと考えられます。
■免疫力を高めるデメリット
このサイトでは、免疫力を高めて新型コロナウイルスを発症しないようにしましょうと、何度も書いてきました。
免疫力を高めるメリットは何度も書いてきましたが、免疫力を高めることによるデメリットはあるのでしょうか?
実は、免疫力を高めるデメリットはあります。
免疫力が高い人は、過剰免疫反応が起こりやすくなります。
いわゆるアレルギーというものですが、花粉症、アトピー、鼻炎など、様々な症状が出る場合があります。
人によっては、食品アレルギーがあって、食べたい物を食べられないという方もいらっしゃるかと思います。
また、猫好きなのに猫アレルギーがあって、猫を飼えないという方もいらっしゃるかもしれません。
こういったアレルギーは、過剰免疫反応と呼ばれるもので、免疫力が高い方が起こりやすいのかと思います。
原理としては、体に異物が入ってきた時に、人体に害がないにも関わらず、敵と間違って免疫細胞が執拗に攻撃してしまい、咳やくしゃみ、肌のかゆみなどを起こしてしまうというものです。
私も、慢性鼻炎、アトピーの持病があるので、鼻はずっと詰まってますし、気管支にもアトピーがあるので咳がよく出ます。
風邪のような症状に見えてしまうので、コロナの時期は我慢するのがつらいのですが、コロナウイルスを発症しないためには免疫力を低下させるわけにはいかないので、免疫力は意識して高めるようにしています。
もし、アレルギーを起こす物質が分かっていれば、それを避ければ良いだけですし、もしくは舌下免疫療法のように、アレルギー反応を起こしている物質に対して、徐々に慣れさせて敵ではないと免疫細胞に覚えさせるという治療法もありますので、原因となる物質が分かっているのであれば、対策はあります。
アレルギーを起こす物質が分からない場合は、アレルギーの原因となっている物質を検査することもできますので、それを行ってみるのも良いかと思います。
免疫力を高めることのデメリットはあるものの、対策はありますし、免疫力を高めるメリットの方が多いので、あまり気にすることなく、新型コロナウイルス対策のために、免疫力を維持するようにしていただければと思います。