医療の知識14

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前回に続き、健康に役立つかもしれない知識を少しご紹介させていただこうと思います。

 

■ワクチンとは何か

ワクチンというのは、無毒化した少量のウィルスを体内に注入することで、体内で抗体を作らせ、そのウィルスに対する免疫力を高める予防法のことです。
無毒化というのは、ウィルスを死滅させたもの、もしくは弱体化させたものということです。

無毒化しているとは言え、少量のウィルスを体内に入れるので、免疫力が低い老人や子供などに予防接種をさせると、逆にウィルス感染してしまう危険があるので、覚えておきましょう。

また、ワクチンはあくまで予防法であり、治療薬ではありません。
映画などで、ウィルス感染された患者をワクチンで治療するという話がありますが、ウィルスを少量注入するワクチンでは治療できないので、この言い方は誤りです。
治療するために注入するのであれば、治療薬もしくは抗ウィルス薬などという呼び方をします。

以前もこのサイトで書いたと思いますが、ウィルスは進化する生き物ですので、ワクチンを注入して抗体を作れたとしても、進化したウィルスには効き目がない場合があります。
インフルエンザウィルスも、様々な種類があるので、毎年予防接種を受けていらっしゃる人も多いかと思いますが、その年に一番流行っているインフルエンザのワクチンを注入しているので、インフルエンザの予防接種をしていても、別のインフルエンザウィルスに感染する可能性はあるということです。

もちろん、流行りのインフルエンザを抑える効果はありますので、冬に免疫力が低下するという人は、予防接種を受けた方が良いのですが、ウィルスの種類を考えると、人間の免疫力自体を高めた方が、他の病気も防げるので、効果が高いと言えます。
免疫力の高め方は、このサイトでも書いておりますし、本やインターネットなどでも調べられますので、ぜひ勉強して実践してみていただければと思います。

 

■目がかゆい時

目にゴミが入ったり、汗が入ったりして、目がかゆくなるときがあると思います。
しかし、目を手でこすってしまうのは、様々な目の病気の原因となってしまうので、なるべく避けましょう。
ただ、かゆいのを放っておくと、目が痛くなってきたり、あまりに放置しすぎると、その場合も目の病気の原因となるので、放置しすぎてもいけません。

目がかゆい場合や痛い場合は、顔を洗うことで解消します。
面倒な場合は、目の周辺を洗うだけでも十分です。

また、目薬を使うことで解消される場合もあります。
ただ、しばらく痛みが続く場合もあるので、目薬を指した後は上を向いて30秒くらい目を閉じたままにしておきましょう。

目を洗うことも、目薬を使うこともできない状況の時は、目をギュッと閉じて涙を出せされば、改善する可能性があります。
この場合も、解消されるまで結構長い時間がかかりますので、注意してください。

特に夏場は汗が目に入りやすく、目がかゆくなりやすいので、そうなった場合はなるべく頻繁に目を洗うようにした方が良いでしょう。

目というのは一番老化が早い臓器とのことですので、なるべく大切にするようにしましょう。

 

■認知症は治療できるのか

認知症というのは、脳が萎縮することで、記憶力や思考能力が著しく低下することです。
脳が萎縮してしまうので、残念ながら治療するということはできず、現段階では認知症の進行を止めるだけの治療となります。

とは言っても、悲観するには早いかもしれません。
萎縮してしまった脳は、元には戻りませんが、残っている脳をフル稼働できるようにすれば、多少改善させることはできるかと思います。

認知症と診断された老人に、簡単な計算を繰り返し行うというのを毎日行わせたところ、改善が見られたという事例もあります。
その他、テレビゲームや、将棋などのボードゲームなどでも効果があるようです。

そういったものを嫌がる人の場合、興味を示すものを色々試して探してみましょう。
社交ダンスに興味を示した老人に、それを毎日続けさせたところ、認知症が改善したという例もあるようです。

興味を示すものなら何でも良いというわけではありませんが、体を動かすこと、指をよく動かすこと、人と楽しくコミュニケーションを取れることなどが、認知症の改善に良いようです。
こういったことを毎日行うことで、脳の萎縮の進行を止め、残った脳をフルに活用できるようになるのかと思います。

認知症になってしまった本人は、これらのことを行おうとは考えないと思いますので、ご家族やサポートできる知人の方が実践するようにしましょう。

 

■耳の老化を防ぐ

歳を取ってくると、耳が聞こえにくくなってくる人がいらっしゃいます。
これは、蝸牛という耳の中のうず状の器官の毛がなくなっていくせいです。

某テレビ番組の情報ですが、老化によってこの音を感知する毛がなくなっていくことで、高音の方から聞こえにくくなっていくそうです。
若者が聞き取れる高音を、老人には何も聞こえないという現象が起こるのも、これが要因かと思われます。
そのため、老人が何度も話を聞き取れない場合は、声を低くすると聞き取ってもらえる可能性が高まると思います。

この蝸牛の毛がなくならないようにするには、適度な運動が良いそうです。
また、ヘッドホンやイヤホンなどで、大容量の音楽を聞き続けると、ダメージが大きいそうなので、なるべく音量を絞って音楽を聴くようにしましょう。

あまり騒がしいところにずっといるのも良くないようですが、静かすぎるところにずっといるのも、刺激がなくなるので、これも良くないようです。
静かすぎる環境というのはあまりないとは思いますが、うるさすぎず、静かすぎるということがないような、適度な環境に身を置くように心がけましょう。

 



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4 件のコメント 医療の知識14

  1. 匿名 より:

    ワクチンはかかった時の症状を和らげるのと予防効果があると聞きいたことがあります。感染を広げない(というか拡大リスクを下げる)というだけでもかなり意義があるんじゃないですか?直感的には一人かからないだけでも感染者数は結構変わるイメージあるけどなぁ…
    要は免疫力を高めるのもいいけどワクチンは打つ余裕があれば是非ともうつべきかなと。もちろん副作用や妊婦の方や高齢者などでの影響もあると思いますがそれはどの薬も一緒です。不安なら調べればいくらでも情報は出ますし(鵜呑みはダメだけど

  2. 管理人 より:

    コメントいただきまして、ありがとうございます。

    自分の免疫力に自信がないとか、健康面の自己管理ができていない人は、ワクチンで予防するというのも良いかと思います。

    ただ、先日のニュースでどこかの研究機関が、ワクチンは意味がないどころか、副作用をもたらすだけという発表をしていたところもありますので、ワクチンを過信するのは禁物かと思います。

  3. 1911 より:

    こんにちは。
    アメリカでは反ワクチン運動のせいで、はしかの患者数が急増する事態になりました。
    (はしかのワクチン接種が自閉症を引き起こす、という陰謀説から広がったそうです)

    ttps://www.newsweekjapan.jp/satire_usa/2019/05/post-14.php

    (返信は不要です~)

  4. 管理人 より:

    1911様。
    コメントいただきまして、ありがとうございます。
    返信は不要とのことですが、フォローのために返信させていただければと思います。

    そのニュースは私も知っております。
    私はワクチンについて、全否定しているわけではありません。

    ただ、ワクチンに頼るよりも、自分の免疫力を高める方が大事という意味で書いておりますので、ご理解いただけますと幸いです。

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