愛子さまが天皇になると何が起きるのか

昨今、愛子さまを天皇にできないのは女性差別だなどの意見がありますが、愛子さまを天皇にすると何が起きるのでしょうか?
以前、記事で書いた皇室典範の話を再掲載し、さらにもし愛子さまを天皇にすると何が起きるかを考察したいと思います。
■女性天皇について
※この記事は過去の記事からの再掲載です。
日本では平成天皇から令和天皇に受け継がれましたが、令和天皇に男子が産まれていないため、娘の愛子さまが皇太子とすべきという声があり、女性の天皇を認めないのは男女差別だという意見があります。
ただ、これはそんなに単純な話ではありません。
日本でも過去に女性が天皇になった事例はあり、単に男女差別の話だけではないのです。
女性天皇は、女流天皇と女系天皇の2種類があり、この2つで大きく意味が異なります。
女流天皇というのは、天皇の妻が天皇を一時的に受け継ぐもので、女系天皇というのは、天皇の娘が天皇を受け継ぐことです。
そして、皇室典範では女系天皇を禁止しています。
これの何が違うかと言いますと、血筋が変わってしまうというところに大きな問題が生じるということです。
女流天皇、つまり天皇の妻が、天皇の死後に受け継ぐのは一時的なもので、その後は成人した天皇の息子や天皇の弟などが後を継ぐので、天皇の血筋は変わりません。
ところが、女系天皇、つまり天皇の娘が後を次ぐ場合、この女系天皇が結婚して子どもを産み、その子どもが後を継ぐと、女系天皇の夫の血筋に変わってしまうのです。
サザエさんで例えるなら、波平さんを天皇とした場合、フネさんが一時的に天皇になるのは問題ありませんが、サザエさんが天皇になることはできないということです。
なぜなら、サザエさんを天皇とした場合、その後を継いでタラちゃんが天皇となるので、磯野王朝が終わり、フグ田マスオさんを基盤とするフグ田王朝が始まるということになります。
つまり、愛子さまを天皇にしてしまうと、今まで2千年近く続いた日本王朝が終わる可能性があるため、女系天皇を許していないのです。
これは男女差別の話と言うよりは、2千年の伝統を壊すか否かの話です。
こういった歴史を知らずに、愛子さまを皇太子にしないのは男女差別だと言われる方が非常に多いですが、これらの事情を理解した上で意見すべきでしょう。
■愛子さまを天皇にすると何が起きるのか
上の記事の通り、愛子さまを天皇にすると、その息子が天皇となった時点で、日本王朝は終わります。
日本王朝が終わると何が問題なのか?という意見もありますので、日本王朝が終わった後のことを考えてみます。
まず、日本ではなくなるので、日本という国名は使えなくなります。
倭国などの名前になるかもしれません。
そうすると、地図や色々なシステムで使っている日本という名前も全て変更はしなければならなくなります。
英名もJapanではなく、別の名称になるので、世界中のシステムを変えなければらならなくなるでしょう。
もしかしたら、国旗や国歌なども変えなければならなくなるかもしれません。
様々なものを変更しなければならず、日本だけでなく、世界中に大迷惑がかかることになります。
もちろん、現代でも新しい国ができたり、国の名前が変わったりしているところもありますが、そういったところは小国であったり、歴史上それほど大きな役割をまだ果たしていないところが多いので、さほど影響はなかったのですが、日本ともなれば先進国に連ねた国でもあり、世界的にも主要国といっても良いほどの国なので、それがなくなるとなれば大問題となるのは当然です。
では、日本という名前を変えなければ良いのではないかという意見も出てくるでしょう。
もちろん、それはごもっともではあるのですが、それを許可してしまうと、別の国が日本を名乗っていることになるので、例えばイスラム国のようなテロ組織も、それなら我々も「日本国」を名乗るというのがOKになってしまいます。
さらに、可能性としては低いですが、愛子さまと結婚をして自分の国家を作るという悪巧みをしようとする人が出てきたり、日本国をなくすわけにはいかないと、武装蜂起して内乱が起きるという可能性も0ではありません。
こういった問題が生じるので、愛子さまを天皇にするのが危ぶまれるわけです。
私は別に女性差別をしたいわけでもなく、愛子さまを天皇にしても構わないと思いますが、そういった問題をどうするのかは考えなければならないと思います。
■天皇制を廃止すると何が起きるのか
別の意見として、天皇自体がいらないとか、天皇制を廃止すれば良いのではないかという意見があります。
天皇を廃止すると何が起きるかを考えてみたいと思います。
そもそも天皇は、日本の国家元首であり、事実上日本のトップという存在です。今は政治的にも軍事的にも国を動かす権力はなく、日本の象徴とされています。
しかし、権力がないなら別に天皇がいなくても良いという考えは大きな間違いかと思います。
権力がない国のトップだからこそ、存在価値があると私は考えます。
万が一、国のトップが暴走してしまうと、その国を危険にさらしてしまいます。今のプーチン大統領やトランプ大統領が起こしている戦争を見れば一目瞭然でしょう。
が、権力を持っていない国家元首は暴走しようがありません。
内閣総理大臣が暴走すれば同じではないかというのも違います。内閣総理大臣は単に政治のトップであり、日本の場合は何をするにも国会で過半数の賛成が必要になるので、一人で暴走することができないようになっています。
もし天皇制を廃止してしまうと、国家元首を失うことになります。
国家元首がいないと、誰が国のトップなのかが分からなくなります。もし、内閣総理大臣を国家元首とするなら、大統領並の権限を持つことにもなり、暴走が可能になってしまうかもしれません。
さらに、中国などが国家元首の代わりをやってやろうなど、他国の干渉が出てくるかもしれませんし、我こそはと、日本国内からも武装蜂起して国家元首を目指そうとする人も出てくるかもしれません。
いずれの場合も、内乱や戦争が発生する可能性が結構高まってしまうのです。
過去の歴史を見ても、神仏を恐れない織田信長ですら敵対した天皇を排除しなかったのは、日本国自体をさらなる混乱に陥れたくなったからでしょう。
鎌倉幕府や室町幕府の頃も、天皇と争ったり分裂するようなこともありましたが、天皇自体を排除するには至ってません。
やはり、天皇を排除するということは、国家元首を失うことであり、国に大きな混乱を招くということを武将たちも知っていたのかと思います。
現在の日本は比較的平和であるがために、国が混乱するような事態を想像できないのかもしれませんが、あまりこういったことを深く考えずに、天皇制を廃止すべきなどとは言わない方が良いかと思います。
